第1119回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2014年9月18日(木)14:30~16:30 | ||||
テーマ | 「売るためのパッケージデザインの活用方法」 | ||||
講 師 | 株式会社 プラグ(旧 株式会社 アイ・コーポレーション)代表取締役社長 小川 亮 氏 |
今回は、飲料・食品・化粧品などの商品デザイン、各企業のマーケテイング
・ コンサルタントをされている(株)プラグ 代表取締役社長の小川講師に、
「売るためのパッケージデザイン戦略」について、広い視点と奥の深い原理から
ご解説頂きました。
・セブンイレブンのパッケージ・リニューアル
・不二家ミルキー
・BAND-AID
・C1000
・六条麦茶
・その他
①商品価値を高める
②トライアルの実現
③一貫したコミュニケーションの実現
④経験価値を高める
⑤ブランド資産の構築
・パッケージデザインリニューアルの目的
・大きくリニューアルする場合、リニューアルしない場合
A:目立つかどうか
B:らしいか
C:コンセプトが伝わっているか
D:アイデンティティがあるか
・「目立つ」「印象に残る」などの視覚吸引力があるか
・カテゴリーらしさ、ブランドらしさがあるかどうか
・「コンセプト」とは「お客さんのメリット」である。
・シンプル イズ ベストか?
・私たちの商品もやはり本質的なところは日本の美意識に依っている
・MBA的思考(単純化、掛け算、問題はどこにあるか)
・DESIGNER的思考
(フレームの外を考える、新しい解決策をどんどん出していく)
・直線的・集約的な商品開発
・デザインからサイクル的・拡散的(観察発見、アイデア)ヘ
・トイレットペーパー開発の実際
上記の内容項目を多くの実際例を挙げながらご解説頂き、大変理解しやすかった。
また小川講師がメーカー(キッコーマン株式会社)でのマーケテイング担当の経験があり、
現在はコンサルタントとして外部から各企業のマーケテイングに携わっているという
立場と視点から非常に納得性の高い内容でした。
最後に小川講師が携わった「トイレットペーパーの商品開発」の事例をご紹介
頂きましたが、「フックがついているトイレットペーパー」「高齢者が手軽に運べる
トイレットペーパー」「肩掛けできるトイレットペーパー」等、メーカーさんにぜひ
実現してほしいと思いました。
トイレットペーパーは、上質の紙や香り付きをアピールしているケースが多いのですが、
「持ち運びの不便さを 解消する」というのは大きな商品価値になるように思います。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)