第1163回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2016年9月14日(木)14:30~16:30 | ||||
テーマ |
「ドゥ・ハウス 今後の日本のマーケティングの方向性と、 生活者ウォンツのアイデア開発への活かし方」 |
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講 師 | 株式会社ドゥ・ハウス 代表取締役社長 髙栖 祐介氏/ 事業開発部 浜 悠子氏 |
株式会社ドゥ・ハウス 代表取締役社長 髙栖祐介氏に日本のマーケティングの
方向性~特に潜在的なニーズやウオンツをどのようにして発見していくか
/今後のイノベーションの方向性についてご解説頂き、その具体的な手法と
実践的な展開について同社事業開発部浜悠子氏にご解説頂きました。
・カテゴリー・イノベーションの方向性は、
タテ(カテゴリー)×ヨコ(Unifiedされた何か)
・事実至上主義
・ポジテイブ優先
・狭くても深く
・生活者自身の生々しいホメ言葉を
・別の市場のヒット商品の背景にある生活者のウオンツ分析
・(ワークショップ例)
商品試用によるデータ開発→ウオンツの抽出→商品アイデア発想
・「ジェルボール洗剤」が満たしている生活者ウォンツ例とアイデア例
・「低アルコール飲料」が満たしている生活者ウォンツ例とアイデア例
・「ピカッと輝くシート」が満たしている生活者ウォンツ例とアイデア例
・「シニア」と聞いて、どのような人を思い浮かべますか?
・「イマドキの高校生」と聞くと……
・なぜ(ふつうの)シニア・若者を理解することが難しいのか
・単なるネットモニターではない、アナログな生活者にリーチできるネッ トワーク力
・「客観察」という視点からのアプローチ
・シニアについてのキーワードとアイデア例
・高校生についてのキーワードとアイデア例
・高校生のヒット商品からみたウォンツを整理
最初に髙栖講師から今後のマーケティングの方向性―特に消費者の潜在的なニーズ、
ウオンツや課題を発見することが大事というお話があり、そのための方法論、実践手法
としての「解体親書」プログラムについて浜講師にご解説頂きました。
要は「先行する他市場でのヒット商品を分解(解体)して得られる知見を自社商品の
商品開発に生かす」プログラムですが、それは正に 前野良沢や杉田玄白らが著した
「解体新書」を連想させます。
前野・杉田らの「解体新書」によって外からは見ることができない身体の腑(内臓)の
姿・形を見ることができました。
「解体親書」は消費者自身も明確には理解できていない暗黙のニーズ、ウオンツを
見出すことのできる現代の「解体新書」かもしれない、とも思いました。
(マーケティング共創協会 座間 忠雄)