(2012/1/31)第1067回 マーケティング創造研究会
テーマ 【終了】 大震災後の社会・生活・消費を読む―短期的動向と長期的展望―
講師 現代社会研究所 所長 古田 隆彦 氏
日時 2012年1月31日(火) 14:30~16:30
参加費用 研究会会員-2名無料 追加1名につき10,500円
購読会員-1名10,500円
非会員-1名15,750円
場所 銀座ブロッサム 7F マーガレット 地図
大震災は生活様式を変える…何がどう変わったのか(短期的に)、長期的・マクロ的には何が変わってゆくのか。新年第1回研究会は、応用社会学・人口社会学・未来社会学・消費社会学・生活学・消費者行動論・文明論等、多岐にわたる研究領域をもとに、社会・市場の先行きを常に的確に予測されている標記古田先生にご解説頂きました。
プロローグ・・・大震災は生活様式を変える
  ・宝永大震災は何を変えたか
・関東大震災は何を変えたか
・そして、東日本大震災は・・・
1.短期的動向・・・ミクロな視点
  ・リサーチ各社のさまざまな分析・・・電通、博報堂、アサツーディ・ケイなど
・G・G(言語・現象学)モデルでつかむ生活願望
・短期的変化を読む・・・不況前・不況・不況後・震災ショック・震災後・回復
・何が変わったのか・・・量的変化と質的変化
2.中期的動向・・・ミディアムな視点
  ・表面の華麗さは「野暮」、裏側の「いき」を尊ぶ・・・イペル・ジャポニスム(Hyper Japonisme)へ
・背景1・・・宝永・関東・東日本大震災の前後・・・欧米追随から和風見直しへ
・背景2・・・3大幻想(科学技術妄信・アメリカ幻想・ヨーロッパ幻想)が終わる
・背景3・・・文明は外来と内発の循環・・・次の文明は内発型
3.長期的動向・・・マクロな視点
  ・現代人口容量の2つの限界・・・1.現代文明=加工貿易、2.日本列島=大地震
・人口容量の飽和化・・・人口減少社会への急降下
・人口減少社会の3つの選択・・・第4の選択はコンデンシング(Condensing)
・濃縮社会の3つのトレンド・・・成長から成熟へ・拡大から濃縮へ・活力から余裕へ
4.マーケティング大転換・・・方向が変わる
  ・激変する生活願望に対応するマーケティングとは・・・
・個別戦略の方向転換・・・生活願望の質的変化に対応する
・多重戦略の双方転換・・・「コト」「価値」「遊び」優先を変える
・コトとモノのバランス化・価と値のバランス化・遊びと学びのクロス化
エピローグ・・・大震災が社会を変える
  ・「絆」社会へ向かって・・・連帯と助け合いをめざす社会へ
・K・ポランニーの3制度鼎立説・・・再配分・市場・互酬
・肥大化する市場、弱体化する政府を見直す・・・コンプレックス社会へ
・マーケティングからソーシャライジングへ

< 古田 隆彦 講師のプロフィール >

現代社会研究所 所長
前・青森大学社会学部教授
運輸省・運輸政策審議会専門委員
文部省・長期教育計画研究者協力会議委員
郵政省・文字画像情報電子流通研究会委員
建設省「新東北紀」懇談会委員
北海道開発庁・生活・社会研究会委員
東京都「東京ブランド」検討委員会委員長
青森県政策マーケティング委員会委員長
日本生活学会常任理事事務局長 などを歴任。

<最近の著書>
『人の死なない世は極楽か地獄か』(共著 技術評論社2011)
『“増子・中年化”社会のマーケティング』(生産性出版,2008)
『日本人はどこまで減るか』(幻冬舎新書,2008)
『人口減少逆転ビジネス』(日本経営合理化協会.2005)
『人口減少 日本はこう変わる』(PHP研究所,2003)
『人口減少社会のマーケティング』(生産性出版,2003)
『日本はなぜ縮んでゆくのか』(情報センター出版局,1999)
『凝縮社会をどう生きるか』(NHKブックス,1998)
『人口波動で未来を読む』(日本経済新聞社,1996)
『人口減少ショック』(編著,PHP研究所,1993)

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