▼今回は、雑誌ビジネスの新たな展開として「食べるラー油ブーム」の火付け役など
数々のヒット商品ブームを生み出してきた主婦雑誌「Mart」の大給編集長をお招きして、
最近の“普通の主婦(Mart族)”は日常の中で使う生活用品をどのような目線で見ているのか
(家周り消費)についてご解説頂きました。
▼Mart族とは、郊外のマンションに住む世帯収入がミドルクラスの主婦、
年齢的には30代半ばの団塊ジュニア層がメイン。
特徴はコミュニテイの和を大事にする、目立ち過ぎてはいけない、バランスを重視するなど、
独特の価値観をもつ。
▼そして商品には“気分”があるかどうかがヒットの分かれ目になっている。
では、そうした主婦たちが商品に持っている“気分“をどうとらえるか。
統計学的なデジタル解析ではなかなか見えてこない。
キーパーソン(一人称で言える人)を探し、その気分をアナログ解析することが大事。
▼マルコメの「糀ジャム」、グリコの「ポッキー」、牛乳石鹸の「ウルルア」等を事例にご解説頂きました。
2月研究会の古市講師の「現代の若者像」で、いま「絆・つながり」意識が表面に出てきて
現代の若者は“ムラをつくり、ムラに住むようになる”という話と一脈通じているようにも感じました。
(マーケティング共創協会 座間忠雄)