▼2011年6月、全国3万人の生活者(20歳以上69歳以下の男女インターネット利用者)に、
価値観・生活行動・消費行動に関する2000問に及ぶ設問数の大規模調査を実施
(この調査は、年1回向こう10年間実施予定)、まとめられた阿部講師をお招きして、
昨年と本年の3万人調査からご解説頂きました。
▼戦後からバブル崩壊までを「オールドノーマル消費」、それ以降を「ニューノーマル消費」として
リーマンショックや3・11大震災がその動きを加速しているととらえている。
ことばを変えれば「満足」消費から「幸福」消費の追求への変化である。
これは中長期にわたる構造変化と見ている。
▼その背景には、これまでの物の豊かさがはたして幸せにつながっているのか、という思いがある。
価値観の変化である。
<日本人の価値観の変化>
・新しいものよりも今あるものへ価値観を見出す変化から安定へ、フローからストックへ
・利己から利他へ、絆を求めだすそしてオールドノーマル消費時代にみられた上昇志向、
お金持ち志向が低下している。
つまり、ニューノーマル消費とは、
・自分消費⇒ひととつながる
・所有⇒使用
・満足⇒幸福
という変化である。
▼そうした中で出てきているのが
「ネットワーク消費」「応援消費」「親孝行消費」「プチギフト消費」等々である。
シニア世帯もそうした中で家族と一緒に料理を作る、家事を楽しむといった
幸せなシニア世帯も少なくない。
ただ女性シニアと男性シニアの間においては、意識・価値観の差がみられ、
消費においては「同心円消費」から「楕円消費」へという傾向がみられる。
(マーケテイング共創協会 座間忠雄)