▼今回は、0~9歳の子供を持つママ達を対象にした「日本のママ白書2012」を
刊行された株式会社マインドシェア取締役の川畑 博 氏を講師にお招きして、
いまママの心に入り込むために必要なこと、ママへのアプローチ方法、
アプローチ事例等についてご解説頂きました。
1)2012ママたちの諸相
・ママたちのインサイト事情
・トレンドに3つの大きな潮流
・消費リーダーママたちの消費行動
2)公的データから見る全体像
3)ママたちの消費行動・出産後の商品購入
・商品購入関与主体
・購入時の参考情報源
4)ママたちのコミュニケーション
▼お話のポイント
①子供を持ち、ママになると今までの自分中心主義の価値観から
子供中心主義の価値観に大きく変わる⇒ブランドのチェンジが起こる。
②信頼度の高い情報源は
・家族・知人・友人からのクチコミ
・商品サンプル、売場やママ会などリアルな情報
・メーカーのホームページ、レビューサイトなども信頼度が高い
③多くのママが毎日インターネットを利用
④半数のママが月に1回以上ママ会に参加している
⑤市場投入でのポイントは、「信頼される事実」があること
⑥インサイトにおける知見
・おでかけ欲求
・共感欲求
・時短ニーズ
⑦消費における知見
・体感優位
・具体性
・いま、ここ感
⑧調査、商品開発について
・そもそもの思考の出発点であるママの知見をどれだけ持っているかが重要
・調査上での工夫 ⇒ 定期的なママとの接点作り、エスノグラフィー
・商品開発の糸口 ⇒ ママたちの「不安」「不満」を改善、
こうなったら嬉しいなという「憧れ」を重視する
▼とてもわかりやすいご解説でした。
今後の注目点は、ママたちの多くが「働きたい」と思っているということで
「2013年版ママ白書」では、その点についても報告する予定とのことでした。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)