Zama talk

2013年09月05日
「ブランド力を生かした市場創造型のマーケティング戦略」猪野 正浩 氏
 第1097回 マーケティング創造研究会
日 時 2013年9月5日(木)14:30~16:30
テーマ 『ブランド力を生かした市場創造型のマーケティング戦略』
講 師 株式会社 タニタ ブランディング推進室室長 広報・新事業統括 猪野 正浩 氏

最近の日経(本紙、産業、MJ)新聞に(株)タニタの「社員食堂」や「他社とのコラボ」
等々の記事が目につかない日はないといっても過言ではないように思います。

今回の研究会は、健康機器メーカーのタニタから「健康づくり」のためのタニタヘ、
と変身し、大きな注目を集めている(株)タニタ ブランディング推進室長 猪野講師に
お話し頂きました。

▼アジェンダ▼
 ・タニタの事業領域
 ・共有と共感から得られる新たなブランド価値
 ・市場創造型マーケテイングの実践
 ・マーケテイング事例
 
 印象的だったのは以下の点です。

 ①単なるお題目として「消費者の健康」を謳っていない。消費者の健康とは何か
  について深く洞察し、様々な形での健康提案を奨めている。

 ②健康機器メーカーのタニタから「健康づくり」のためのタニタヘ、と変身し、
  推進するための組織として社長直属の「ブランディング推進室」を設置し、
  あらたな組織づくりと社内の意識改革を行う。
  部門間(事業部、営業、販促、広報)の枠を取り除き、市場創造型の新たなチャネルを
  開拓する。

 ③生活者のニーズの変化を「商品の高機能・高性能・使いやすい・安価」から
  「生活を豊かに楽しくしてくれる」「わくわくする体験ができる」―「モノ」から「コト」ヘの
  状況変化ととらえ、「コト」の中における「モノ」の価値、役割を追求している。


4月月例会での三宅秀道先生(東海大学専任講師)の「新しい市場のつくりかた」
の中でのお話“新しい市場は発見するものではなく発明するものである”や、
7月月例会の山川 悟先生(東京富士大学教授)の“物語マーケテイング”とも符合する
マーケテイングの実践であり、業種を問わず、これからのマーケテイング活動の方向性を
示唆するものと感じました。

(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)
 
 
 
 
 
 


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