第1099回 マーケティング創造研究会 |
日 時 |
2013年10月9日(水)14:30~16:30 |
テーマ |
“思わず手に取る”パッケージ・カラーの考え方 |
講 師 |
一般社団法人日本流行色協会カラートレンド・ディレクター
/ジェネラルマネジャー 大澤 かほる 氏 |
私たちは色によってさまざまな感情やイメージを持ちます。
商品の色やパッケージ・カラーについても例外ではありません。
今回は、商品のカラーコンセプト作成、先行市場のディレクションカラー
選定等のコンサルティングや色彩教育、セミナーに幅広く活動され、
インターカラー(国際流行色委員会)日本代表も務められる大澤講師に
以下についてご解説頂きました。
①パッケージ・カラーの考え方と効用
②食と色
③効能と情感・・・
④色彩活用の基礎知識
⑤流行色の効用 |
アイコニックカラー、食感を触感で見せる、色相よりも色調(トーン)の方が、
情感への影響が大きい、2014年が求める色等々、色についての基本と
最近の傾向について、「澄みきり」「カロリーメイト」「ハーゲンダッツ」
「メグミルク」「氷結」「カレー」「自動車」「ヨーグルト」等の事例を折りこみ
ご解説頂きました。
また日本の場合、法律規制もあってパッケージに文字情報が多いことが
デザインに制約をもたらしている面がある。しかし、これを逆手にとって、
あるいは文字情報の多さを喜ぶ消費者もいるので、文字を使ったデザインを
考えることも今後の課題だろう。
「思わず手に取る」パッケージカラーを決めるには、
「自分の気持ちを形容詞に置きかえたら?」を考えるとともに
チーム内で他の人の意見や好みを聞くことが大事。
有名デザイナーには色に弱い人もいる。
自然界は色の宝庫である。自然界は色の表現の師匠である。
一年に何回かは海や山に行き、自然界の色の探索をしてヒントを得ることを
おすすめしたいと最後に結ばれました。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)