ジェントロジー(老年学)の研究者としてシニアのグループインタビューや
福祉施設へ年間100回以上の訪問をされ、企業のシニアプロジェクトアドバイザー、
コンサルティングをされている堀内講師にシニアマーケット、シニア消費の
特徴についてご解説頂きました。
・シニア世代は、マスコミで言われているほどアクテイブでトンガッタ世代ではない。
・親からキチンと教育されていて、古い概念も常識もキチンと持っている。
半分ぐらいの方々は、「時代を牽引してきた」という自負を持ち、
新しいことへの欲求も持ち、実現する力を持っている。
・65歳以上で2千万円以上のストック(資産)を持っている人が40%、
4千万円以上が16%いる。 また、負債も少なくなってきている。
消費者としては優良な消費者といえる。
・シニア消費者のひとつの特徴は、「親和性」を重んずることである。
一度気に入ったものはずっと買い続ける傾向が強い。
・ただしシニアマーケットは多様であり、「塊」ではない。
小さな市場の組み合わせとしてとらえることが必要である。
その際、「価値観」でシニアをクラスターするという方法が有効かもしれない。
・シニアを現状だけで見ない。過去と未来が大きく関わっている。
・シニアマーケットのトリガーポイントは何か
以上をご解説頂きましたが、シニアのグループインタビューや福祉施設への
訪問調査を基にした堀内講師のお話は、“なるほど、そうだろうな”という
机上の論では持てない現実感を感じさせました。
(マーケテイング共創協会 座間忠雄)