第1109回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2014年4月9日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ | |||||
講 師 |
商品は、子どもあるいはシニアに思わぬ使われ方をして
重大な事故に結びついてしまうことがあります。
今回は、産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター 首席研究員の
西田講師をお招きして、生活場面における「商品の使われ方」データを基にした
商品の事故予防についてご解説頂きました。
(主な内容)
・乳幼児の事故の起きる年齢と主な原因
・乳幼児の死亡原因の現状―第一位は「不慮の事故」
・日常生活における実際の転倒の調査
・日常生活というシステムを取り扱う技術
・事故情報(ビッグデータ)を用いたデータ駆動型デザイン
・身体地図情報システム
・転落事故に至る自発的行動例
・アメリカでの事故予防成功例
①中毒予防のためのCR付き容器
②ヘアドライヤーの感電死の予防
・傷害の重症度を制御する
・洗濯機による事故の事例検索
・日常行動を可視化し、リスクコミュニケーションする技術
・自転車事故の危険地図
・傷害予防工学
・キッズデザイン共創プロジェクト(経産省)
・新しい価値探究のための潜在ニーズ発掘
・介護施設における「ひやりはっと」調査
・誤飲事故の事例
・ボタン電池誤飲の発生状況
・ボタン電池―クリエイティブな製品改善案
・不慮の事故(溺水)―塩山市での調査
・キッズデザイン製品開発ワークショップ
・科学的な傷害予防―変えられるものを変える
・家の中の不具合データ
自転車、ベビーベッド、おもちゃなどの子ども用製品だけではなく、
メインユーザーが大人の製品にもキッズデザイン(子どもに配慮されたデザイン)が
必要ということを実際の事故事例や様々な視点からの調査をおり込みご解説頂きました。
傷害に関係した主な製品データとして自転車、階段、椅子、遊具、ベッド等々が
挙げられましたが、洗濯機の上に子どもを載せた場合の事故のお話には
「ひやり はっと」しました。メーカーが想定していない、思わぬケースもある。
子どもの事故の多面性を感じました。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)