第1111回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2014年5月19日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ | |||||
講 師 |
個人用の3次元(3D)プリンターが低価格で販売されるようになり、
話題を呼んでいます。
材料を徐々に付着することによって3次元形状
データを実体化する付加製造(Additive Manufacturing)技術は、これまで、
試作に携わる製造事業者や一部のマニアにしか認知されていなかったが、
2012年半ばぐらいから3Dプリンターという言葉がメディアに登場しはじめ、
その可能性と将来性 についていろいろ言われています。
今回は、東京大学 生産技術研究所 新野 俊樹教授をお招きして、その技術の
特殊性と将来性についてご解説いただきました
(主な内容)
◇2~3年前オバマ大統領が「米国にものづくりを戻して雇用を拡大!
その中核技術のひとつに3Dプリンターを・・・」と演説した。
◇付加製造(Additive Manufacturinng)とは
「材料を付着することによって物体を3次元形状の数値表現から作成する
プロセス。多くの場合、層の上に層を積むことによって実現され、除去的な
製造方法と対照的なもの。」
◇AMの応用
・データからダイレクトに自動的に作れる
・迅速試作
・迅速設備
・迅速生産
◇高付加価値の機能・形状を考えることが重要
・自然の原理を高度に利用
・人間の感性に訴えるもの
・生体・自然物とインターフェイスのある物
◇まとめ
・AMのよさ
・良い装置や材料は誰も開発してくれない
・目標を決めて自分で開発する
・ビジネスモデルから考える
・設計力が重要
消費者の使う商品事例として音楽イヤホンと補聴器、高級サングラス、
お菓子プリンター、マウスピース等々の紹介がありました。
消費者が家庭で3Dプリンター使ってどのようなものを作り、どのようにして
楽しむようになるのか。将来、興味の持たれるところです。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)