第1112回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2014年5月28日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ | |||||
講 師 |
株式会社マーケッティング・サービス マーケティング部 次長 植竹 慶門 氏 |
これからはビッグデータの時代ともいわれ、『統計学が最強の学問である』といった
タイトルの本の広告も目を引きます。
今回は、(株)マーケッティング・サービスマーケテイング部次長の植竹講師と
首都大学東京大学院社会科学研究科准教授の中山先生をお招きして、
調査企画のデータ分析の役立ちや面白さ、誤解されやすい点等について、
架空事例も折り込み、ご解説頂きました。
(主な内容)
1 調査企画の立て方(植竹講師)
・「マーケテイング課題」「調査目的」「調査課題」を明確にする。
・これらがしっかり整理できていないと、最終的に出された結果が
「調査目的」に合致せず、結果的にマーケテイングアクションに生かすことができない
・架空事例―自社の缶コーヒーブランドAの売上シェア縮小に伴う調査企画
・サンプルサイズについて―WEB調査では?
2 データの尺度と基礎統計量(植竹講師)
・尺度分類
・基礎統計量―平均値、分散、標準偏差
3 2変数間の分析(植竹講師)
・検定とは ・検定の一般的手続き
・相関係数 ・缶コーヒーブランドAの「購入意向」と「味のまろやかさ」の相関係数
4 次に学ぶべきこと(中山先生)
・多変量解析の分類
・予測・要因分析
・クラスター分析の活用
・構造分析
植竹講師には、ひとくちにマーケテイング調査といっても、「マーケテイング課題」
「調査目的」「調査課題」を明確にすることがまず一番大事なことで、これらがしっかり
整理できていないと、最終的に出された結果が「調査目的」に合致せず、結果的に
マーケテイングアクションに生かすことができない、ということを基本にして、課題や
目的に応じたいろいろな調査の考え方と方法についてわかりやすくご解説頂きました。
中でもいま盛んに行なわれているWEB調査については代表性がない、母集団ではない
という話が(私にとっては)印象的でした。
中山先生も“目的に沿って手法を使うということを頭の中に整理しておく”ことの重要性を
結びとされました。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)