第1126回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2015年1月22日(木)14:30~16:30 | ||||
テーマ | 「シニアビジネスとアンコールライフ市場 ~団塊世代を中心に~」 | ||||
講 師 | 株式会社 三菱総合研究所 事業予測情報センター 主席研究員 高橋 寿夫 氏 |
今回は、株式会社三菱総合研究所事業予測情報センター主席研究員の
高橋寿夫講師をお招きして、団塊世代を中心にしたシニア市場について
ご解説頂きました。
・定量データ:国内最大規模のアンケートパネル
~mif(20~69歳の生活者30,000人、2,000問)と
mifプラチナ(50~80歳代までの15,000人)が対象~
・定性データ:ネット上のリサーチ・コミュニテイ ~リアルな生活実態~
・本音を捉えるMROC ~数十名から数百名が対象~
・MROCの7つの効果
・イノベータの少なさ
・高い生活満足度
・少ない潜在需要
・安易に買わない、モノを増やさない
・ニーズの多様化
・アンコールライフとは、セカンドライフを余生として楽しむのではなく、新たに
学んだり、社会貢献したり、趣味を極めるなどして積極的にチャレンジしていく
ライフスタイル。
・アンコールライフ市場規模予測
・セカンドライフ10万時間時代の到来
・現状の団塊世代ライフ―価値観の変化 ~楽しむ相手・楽しむ内容・生活満足度~
・団塊世代の消費の切り口
・性別の違いによる消費の違い
・9個のクラスターを導入
・各クラスターの概要と特徴
・アンコールライフを実践していない人には、経済・健康資源が要因の人が
ポスト団塊世代、団塊世代で30%弱、プレ団塊世代でも20%程度存在している。
・TOHOシネマズ
・ダイシン百貨店
・ルネサンス
・おとなコンビニ研究所
・その他
2013年10月月例会でジェントロジー(老年学)研究者の堀内裕子氏
(シニアライフデザイン代表)は「シニアマーケットは多様であり、「塊」ではない。
小さな市場の組み合わせとしてとらえることが必要」と述べている。
また「その際、価値観でシニアをクラスターするという方法が有効かもしれない。」
とも述べている。
今回の三菱総合研究所の高橋講師は、9個のアンコールライフクラスターを導入し、
分析している。そして「アンコールライフを実践していない人には、経済・健康資源が
要因の人がポスト団塊世代、団塊世代で30%弱、プレ団塊世代でも20%程度存在
している。」と述べている。
シニアのクラスターに影響を及ぼす要因には、その人の価値観やそれまでの人生経験、
家族関係その他があると考えられるが、やはり一番基底にあるものは経済・健康資源
だろうと思われる。これは最近シニアの仲間入りをした 私の実感です。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)