第1135回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2015年6月17日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ | 「ガリガリ君」成長の軌跡とこれからの挑戦 | ||||
講 師 | 赤城乳業株式会社営業本部マーケティング部 次長 萩原 史雄 氏 |
アイスキャンディ「ガリガリ君」が誕生して今年で34年、2014年総販売本数は
4億5千万本となり、いまや国民的アイスとして成長しています。
今回は、(株)赤城乳業マーケテイング部次長の萩原史雄氏に、「ガリガリ君」
成長の軌跡(特に2004年~現在)についてご紹介頂きました。
(夏)
・CM好感度(菓子部門)第3位
・キャラクター調査
→ガリガリ君のデザイン(表情)が嫌い、でも商品は嫌いではない
(秋)
・アイスとキャラクターのギャップを埋めてみよう
(春)
・アイス売り場でガリガリ君の会話をつくる
(夏)
・子どもたちの夏の会話の中にガリガリ君を登場させる
・企業コラボの第一弾
(春)
・ガリガリ君25周年CP
・企業メッセージ、HP、社章までもチェンジ
(春夏)
・店頭づくり
・ガリガリ部から生まれた2つの奇跡
・夏休みの思い出シーンにガリガリ君登場
(冬)
・商品から話題をつくれ
・妹「ガリ子ちゃん」登場
・年始の縁起物で、ガリガリ君リッチが生れる
(2006年-07年冬)
・冬場の売上が2.6倍
(春夏)
・あらゆるコネタを生活シーンに散らす
(夏)
・チョコレートのガリガリ君登場
・すべてはアイス売り場の注目度を高めるために
→コラボレーション、イベント、広告、パブリシティ
・ロングセラー商品・ガリガリ君におけるクチコミ効果
・閾値を超えた時に、初めて効果が出る
・新規顧客拡大を狙った初めての大ネタ
・7月25日は、ガリガリ君祭り
・新規顧客、大幅に拡大
(2010年夏)
・品薄騒動
(2011年)
・ガリガリ君をプラットフォームに話題を集める
・夏:コミュニケーションの地方展開
・冬:ラーメンの後にはガリガリ君
(2012年)
・夏のリリース6連発 ~前年比230%を達成~
・アイスを超えた大きな現象
(2013年)
・ガリガリ君プラットフォーム戦略
・目指したPR導線
・現在のポジショニング(2013年調査)
・新たな試み
萩原講師がマーケテイング担当になった2004年から現在に至るまでの
ガリガリ君成長の軌跡をご紹介頂きましたが、市場拡大、売上拡大のために
絶え間ない話題作り、クチコミの活性化、そして他企業とのコラボレーション
等々を精力的に続けてきていることがわかります。
そうした行動力の基盤になっているのは組織横断的な「ガリガリ君プロジェクト」
なのだろうと感じました。メンバーにアイデアの宿題を出す、多数決では決めない、
プロジェクトの決定はトップのハンコが1つで決まる等々、以前、定例研究会で
紹介されたキングジムさんの開発会議と共通している面があるようにも思いました。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)