第1142回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2015年9月30日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ | 「パッケージデザインを変えれば、売れるモノがもっとあると思う」 | ||||
講 師 |
レンゴー株式会社 段ボール・紙器・軟包装部門 SP営業本部 SPデザインセンター 部長 縄田 幸男 氏 |
今回は、レンゴー(株)セールスプロモーション部門デザインセンター部長の
縄田講師に『「売れる」をつくるパッケージデザインの役割り』について多くの
商品パッケージ事例を交えご解説頂きました。
・消費者が新しい商品価値に気づくこと
・新しいお客を獲得すること(大きな目的)
・作り手の想いを具現化する
-人は物語を食べる
-味までデザインで実感させる
・買う時に商品をおすすめしてくれる
-中身が全く同じでもデザインによって消費者が気づく商品価値が違ってくる
・プレゼン力よりも「オリエン力」の方が大事
-オリエンで相手が言っている意図を明確にする
-お客が望む提案ではなく、まだ見つかっていない価値(潜在価値)を 見い出す。
・目指すべきところはどこか
-レイモンド・ローウィが発見した
「消費者の中に潜む新しいものの誘惑と未知のものに対する畏れ」との臨界点
-消費者が受け入れてくれる範囲を特定する
・ターゲットと打ち出し方の設定
-誰に、どう打ち出すべきか
・情報の優先順位を整理する
・消費者が気づきやすい価値を伝える
・段ボール=販促ツール
・店頭に並ぶ機会が増加、消費者の目に触れるツールとして
・パッケージそのものが新しい価値となる
・製品+パッケージとして新しい楽しみ方を提案
・商品の本質的価値や社会状況によって生まれてくる価値を明確にしてデザイン表現する
・CMはサッカーで言えば「パス」であり、パッケージは「シュート」である
・パッケージデザインを変えると売上が変わる
冒頭に「パッケージデザインは何が大事か」、それは「消費者が商品の新しい価値に
気づくこと」そして大きな目的として「新しい顧客を獲得すること」として様々な商品
デザイン事例を折りこみ、大変わかりやすくご解説頂 きました。
プレゼン力よりもオリエン力が大事、商品の潜在価値を発見し、その価値をデザイン化
する、パッケージデザインで最も重要なことは市場価値設計力である、CMはサッカーで
言えば「パス」であり、パッケージは「シュート」である等々、なるほどと思いました。
最後の質疑応答部分で、「コンセプトという言葉は意味がアイマイなので使わない、
レンゴーでは“狙い”という表現をしている」という発言が面白かったです。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)