第1148回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2016年1月20日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ |
「“考え方のクセ”で人を読む。ビデオリサーチの生活者セグメント 情報感度やモノを買うときの選択基準で人を読む『情報&×選択セグメント』」 |
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講 師 | 株式会社ビデオリサーチ ひと研究所 主任研究員 緒方 直美 氏 |
今回は、(株)ビデオリサーチ ひと研究所 主任研究員 緒方 直美 講師に、
商品の選び方に見る「考え方のクセ」という視点から見た、生活者の6タイプと
アプローチ方法についてご解説頂きました。
・現代社会の3つのカオス(生活者-商品-メディア)
・生活者視点でみる「コミュニケーション・カオス」
・情報への「マインド・バリア」と「マインド・ホール」
・ある男性39歳の場合
・ある女性40歳の場合
・「考え方のクセ」は商品カテゴリーによって変化しない
~自発的―他発的、イメージ―機能の軸から分類する~
・「トレンドフリーク」タイプ:
有名ブランド商品、流行モノ、新しい物が好き
・「雑学ロジカル」タイプ:
スペック情報大好き、理屈好き、徹底的に情報収集
・「スマート目利き」タイプ:
好きなブランドは頻繁に変わる、イメージ中心に選ぶ、情報発信力あり
・「コミュニティ」同調タイプ:
世の中の評判が選択基準、周りの動きを見て購入
・「堅実ストイック」タイプ:
失敗は絶対したくない慎重派、間違いない物を選択
・「ナチュラル低関与」タイプ:
ゴーイングマイウエイ、情報感度が非常に低い、選り好みはしない
・ビール系飲料の「選び方」<男性30~40代>
・シャンプーの「選び方」<女性30~40代>
・最近購入したパソコンの「選び方」<男性30~40代>
・好きなファッションブランドの「選び方」<女性30~40代>
・「マインド・ホール」の突破の仕方
・全員の「マインド・ホール」を突破できるもの:「割引」「送料無料」
・「マインド・ホール」を突破できるもの、できないもの:「新発売」「売上NO.1」
ひと頃、右脳と左脳の違いということがよく言われました。
右脳は、喜怒哀楽などの感情や感性、イメージ、直感などのアナログ型の
働きをして、左脳は言語、計算、論理などのデジタル型の働きをすると言われ、
右脳型人間・左脳型人間の違いということも言われました。
「考え方のクセ」から見たタイプ分類の軸に「イメージ」-「機能」軸がありますが、
これはイメージ→右脳、機能→左脳に対応していて、人間の思考や行動の特徴を
表わす適切な軸だと思いました。
また最後に「マーケテイングへの活用方法」としてお話し頂きましたが、
ターゲット選定(P)→施策(D)→キャンペーン後(C)→改善(A)という手順により、
次に打つ手もわかりやすく効率的なPDCA管理ができるようになるとも思いました。
(マーケテイング共創協会 座間 忠雄)