第1151回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2016年3月9日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ |
「“マイビッグデータの時代へ ~テクノロジーによってあばかれる、 誰も知らなかった「自分」~」 |
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講 師 | 株式会社博報堂 生活総合研究所 生活発見グループ 上席研究員 酒井 崇匡 氏 |
今回は、『自分のデータは自分で使う マイビッグデータの衝撃』の著者、
株式会社 博報堂 生活総合研究所生活発見グループ上席研究員の
酒井 崇匡 氏を講師にお招きし、マイビッグデータによって消費者に
起きるであろう心の変化、欲求・価値観等についてご解説頂きました。
遺伝子検査やウェアラブル端末などが出してくる情報は、今まで
我々が知り得なかった“自分自身の情報”である。
そうしたマイビッグデータによって人々の価値観やライフスタイル
あるいはマーケティングは今後どのように変化する可能性があるのか。
・若者に「Facebookに一番欲しいボタンは何か」を聞いたところ、
「そんなのは、どうでもいいね」という回答がとても多かった。
・SNSの強者と弱者-見えすぎるヒエラルキー → クローズドSNS
・高まる自愛の消費
・自分自身から生まれる情報を、いかに把握して楽しむか
・睡眠の質の可視化、ドキドキの可視化
・マイビッグデータ時代のマーケティング
・”ニーズを訊く”から“ニーズを言い当てる”ヘ
「マイビッグデータを使った生活者に対するコミュニケーションとは、
生活者自身も認識していない“その人の声”を聴くことである。
これまではお客様の意志・ニーズを聞いていたのだが、お客様自身が
気付いていないニーズを“言い当てる”領域が拡大していく」
……いま課題になっている「無意識をとらえるマーケティング」に
通じているように思いました。
(マーケティング共創協会 座間 忠雄)