第1152回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2016年3月24日(木)14:30~16:30 | ||||
テーマ | 「“料理企画の変遷を探る~『オレンジページ』の30年間から~」 | ||||
講 師 | 株式会社 オレンジページ 取締役 出版事業本部 本部長 編集主幹 杉森 一広 氏 |
今回は、1985年の創刊以来30年にわたり、幅広い世代の女性に読者を持ち
発行部数30万部を超える料理雑誌『オレンジページ』の編集長として活躍され、
現在、株式会社オレンジページ取締役出版事業本部本部長編集主幹の杉森一広氏を
講師にお迎えし、日本人の食生活の意識変化についてご解説頂きました。
・原点は「チラシ」、でも、チラシには商品をどう使えばおいしい料理ができるのか、
その商品があることで生活がどう楽しくなるのか、という情報が欠けていた
→商品の使いこなしかたを掲載した『オレンジページ』の誕生!
・掲載レシピはすべて編集部で試作、わかりやすさを追求
・読者・ユーザが“集う”コミュニティでの意見交換
・家庭料理のカテゴリは「和洋中」とシンプル
・ぴり辛の誕生
・家庭における新味の広がり―「イタめし」「エスニック」
・「料理男子」「弁当男子」
・「韓国ブーム」「沖縄ごはん」
・「カフェ風」「おしゃれ」を気にする料理
・「安さ」「簡単さ」の追求、だれもが忙しい時代の料理
・男の料理が変わる
・「作り置き」レシピが人気
・「節約」「無駄なし」がキーワード
・健康レシピに大注目
・インターネットの普及と料理情報
・「食を暮らしの楽しみに」~じっくり、本格的に。週末に。家族や仲間と
・健康志向~カロリー表示、塩分表示
『オレンジページ』創刊後30年間の料理・食生活の変遷をわかりやすくご解説
頂きましたが、料理や食生活というものも時代や社会の状況に影響を受けて
変化していることがよく分かりました。最近ではインターネットの普及によって
「盛りつけにこだわる」「ネタになる」料理を作りたい!が増えているというお話に
「なるほどな」と思いました。
(マーケティング共創協会 座間 忠雄)