第1162回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2016年9月1日(木)14:30~16:30 | ||||
テーマ | 「これからのマーケターは「売る」な!~成功事例に学ぶ8つの“効く”メソッド~」 | ||||
講 師 | 多摩美術大学 美術学部 教授 佐藤 達郎 氏 |
今回は、多摩美術大学教授の佐藤達郎先生をお招きして「これからのマーケターは
『売るな』!」という刺激的なタイトルでご解説頂きました。
(1)USPはいらない
(2)表現は統一するな
(3)わざとわかりにくく
(4)まずは楽しませる
(5)個別戦より総力戦
(6)伝えるからつなげるへ
(7)演出しない、作りこまない
(8)商品名は最後まで出さな
「広告界/マーケティング界は激変している」というお話から始まり、ではどうしたら
よいのか?成功事例をおりこみ、8つの効果的なメソッドについてご解説頂きました。
「機能的な差別化は真似されたらおしまい」「新しい差別化ポイントを考え直す」
「消費者の接点によって見せ方を変える」「消費者に謎をかけて突っ込ませる」
「消費者にイイ時間を提供する」「全体の仕掛けで効果を狙う」「送り届けるのでは
なく拡がる経路を作る」「ライブ感こそ人の心を動かす」「少ない予算でも広告効果
は生み出せる」等々。
「資本主義社会」とは、消費者の“好奇心”と“飽き”という心理が一つの基本原理に
なっている社会だということが言えるかと思います。消費者の好奇心と飽きという
ものをどのようにとらえ、対応してゆくかが企業やマーケターの腕の見せどころに
なる。
佐藤講師のおっしゃるように“変化は広告/マーケティング・コミュニケーションの
「宿命」”であり、“いままで常識とは思われていなかったものの中に有効なものが
あるのではないか”。こうした考え方や発想をマーケティングの基本・前提として
認識する必要があることをあらためて思いました。
(マーケティング共創協会 座間 忠雄)