第1167回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2016年12月09日(水)14:30~16:30 | ||||
テーマ | 「日経MJ編集長が解説する2016年日経MJヒット商品番付」 | ||||
講 師 | 日経MJ編集長 中村 直文 氏 |
今回は、日経MJ・編集局消費産業部の石森ゆう太氏に「2016年の日経MJヒット商品
番付」についてご解説頂きました。
・プレミアムが話題
・プレミアム消失
・モノが売れず、価格・品質だけでは読み解けない消費
・気づいた問題と気づかない問題
・東の横綱はポケモンGO
・西の横綱は君の名は。
・大関~前頭の紹介
・消費者の変化とヒットの法則
・1970年代
・1980年代
・1990年代
・2000年代
近年のヒット商品番付は、モノではなくコト(サービス関連)が上位になっている傾向が
ありますが、「2016年ヒット商品番付」も東・西の横綱から前頭筆頭までのほとんどが
コト消費関連になっています。
高度経済成長時代のようにモノそのものの機能価値に興奮してモノを求めるという状況は
きわめて少なくなったと言えます。
いまの消費者は新しいコト(サービス関連)に好奇心や関心を持ち期待しているという感じ
です。コトの内容の中におけるモノの価値と役割を考えるという視点も重要になってきて
いるように思います。
そうした意味では、経営者インタビューで紹介されたセブン&アイHD名誉顧問の鈴木
敏文の発言「既製の物を土台に発想するからおかしくなる。そんなもの全部ご破算に
すればいい。……だから僕は心理を大切にしてモノを発想しなさいと言っている」、
日テレ敏腕プロデユーサー五味一男氏の発言「みんなが求めているモノはアンケート
には出てこない。潜在的なものだから……先取り。」、丸井グループ社長青井浩氏の
発言「飲食はモノとコトの中心。食べる前はモノ。食べたあとはコト(思い出)……」
等々の経営者の発言は、これからのモノづくりとマーケティングの前提になっていく
ように思いました。
(マーケティング共創協会 座間 忠雄)