第1171回 マーケティング創造研究会 | |||||
日 時 | 2017年01月25日(水)14:00~17:00 | ||||
テーマ | 「<ワークショップセミナー>キャッチコピー力養成講座」 | ||||
講 師 | 湘南ストーリーブランディング研究所 代表 川上 徹也 氏 |
今回は、湘南ストーリーブランディング研究所代表の川上徹也講師をお招きして、
キャッチコピー力養成のためのワークショップ形式のセミナーをご指導頂きました。
「キャッチコピー力」とは、“ひとの心をつかむコトバを見つけ、短く的確に文章化する
能力”ですが、単にそのための技術だけではなく、「マーケティングの根底にある考え方」
や「人間の心理」と「言葉のもつ力」を基本にご解説頂きました。
まずアリストテレスの“説得の3要素”――1.ロゴス(論理、理屈) 2.パトス(熱意、情熱)
3.エトス(信頼)から、この3ポイントが含まれていると、相手は自ら動きたいと思う
可能性が高まる。
「話し言葉」と「書き言葉」の違い。「何を言うか?」と「どう言うか?」。
メリットとベネフィットの違いは?。ルンバ(お掃除ロボット)のやメリットから利用者の
ベネフィットを考える。機能的ベネフィットと感情的ベネフィット 。
受け手に「自分と関係ある」と思ってもらうための5W――1.得すること(ベネフィット)を
提示 2. ニュースを知らせる 3.欲望を刺激する 4. 恐怖と不安でやさしく脅す 5.信用を売り
に繋げる 。
売りにつながる10の欲望。落ちないリンゴ。鼻セレブ。ストーリー・ブランディングの3本
の矢――「志」(大義。旗印)・「独自化のポイント」(独自の特徴や強み、他社と差別化
できる点)・「魅力的なエピソード」(志や独自化のポイントと繋がる実際にあった象徴的
なエピソード)。
キャッチコピーの3つの階層(川下コピー・川中コピー・川上コピー)。川下コピーだけでは
効果は一時的・限定的。
等々をご解説頂いたうえで、ご参加者にグループワークをして頂き、発表して頂きました。
川下コピーだけを考えるのではなく、川上、川中も考えることの必要性がよくわかりました。
(マーケティング共創協会 座間 忠雄)